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「自分らしく自由に働くひと」Part.01

現在、国内のフリーランス人口は1000万人を超えたと言われている。
職種はさまざまで、デザイナー、フォトグラファー、ライター、美容師、陶芸家...などなど。
彼らが「どんな場所」で「どんな働き方」をしているのかを追ってみました。

2018.8.6

#インタビュー #自分らしく自由に働くひと

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\ 今回PIC UPしたひと /
 陶芸家 田川亞希さん

2002年に東京武蔵野美術大学油絵学科卒業。同年、通信販売の会社の入社するが、語学と美術を学ぶため2004年に退職し渡英。現在は帰国し、陶芸教室のアシスタントをしながら制作活動を行う。

 

 

モノ作りの「場所問題」を解決できる空間

東急東横線 都立大学駅からほど近い「Makers’ Base」は、「モノ作り」をする人のための空間。今回インタビューを行なった、陶芸家の田川亞希さんもその利用者の一人。

田川さんは大学の時は絵(油絵)の制作がメインだったが、現在は陶芸を中心に活動している。美術の勉強をするためイギリスに渡ったとき、たまたま陶芸家の方のところでお世話になったことがきっかけだという。

陶芸家 田川亞希さん

「帰国後、まず都心で作業をするにあたって直面した問題が “場所” でした」
これまで、個人で工房をシェアしたり、学校の跡地を使ったりとさまざまなスペースでの作業をした経験があるという田川さん。個人のスペースでは、誰がどう使うかの取り決めや、お金の管理などに労力を割かれてしまう。また、学校の跡地などでは区の管轄のため、手狭なことや、できることに制限がかかってしまうという問題があった。

「一人で場所を借りるとなると陶芸は場所を使うし、土を捨てたりする場所が難しかったりするので、個人で場所を構えるのが、都心はハードルが高いです。田舎だとおばあちゃんの家とか結構あるんですけど(笑)」そういった紆余曲折を経て、Makers’ Baseを3年ほど前から利用し始めた。もともと住んでいモノ作りの「場所問題」を解決できる空間る場所の近くにあったのがきっかけだった。Makers’ Baseも立ち上がりの時期で、使いやすさの面は今ほどではなかったが、ちょうど陶芸スペースを後輩が取り仕切っていたということもあって、一緒に使いやすいスペースを作ってきたという。

他分野の方と一緒に出店するのも楽しい

「Maker’s Baseは、来てすぐできるというのが魅力です。板や筆などの道具が揃っていて、すぐ使える状態になっているので」

5Fの陶芸スペースでは、壁際両面に棚があり、制作途中の作品を保管するほか、道具類が並んでいて、ここに来ればすぐ制作が始められる。「木工、デザインなどそれぞれの分野に得意な人がいるので、いろいろ頼めたりしますね。木工の什器が欲しいとか、下に敷くコースターが欲しいとか、ちょっとセッティングに使うようなものが欲しいとか。ちょっとしたことをすぐお願いできるのがすごく助かります」また、昨年には地方のお祭りに合わせてキーホルダーを作る企画があり、田川さんが原案(イラスト)を描いて、デジタル加工が得意な作家さんに形にしてもらった。「フェスなどの出店は、木工や染色、テキスタイルなどほかのフロアの人に声をかけて一緒にやったりしています」ほかにも、チラシを作りたいときにデザインをお願いしたりすることもあるそうだ。

陶芸家 田川亞希さん

またMakers’ Baseでは、各フロアに大型の機械・機材を揃えていることも大きな特長。「今作っている箸置きに使った型があるんですけど、これはデジタル機材が下の階にあって、こういう木型をすぐレーザーカッターで抜けるんです」同じ建物の中で、陶芸から木工、金工などの工作までを一貫して行えるという利便性は非常に高い。陶芸作品の底の部分をきれいに削るための金工の機械も3Fに移動すれば、すぐに利用することができる。絵付けの日は一日中絵付けに集中する。「絵付けが一番時間がかかるし、かけています」。歌舞伎や寿司など、日本を意識した絵柄は、外国の方がおみやげにしてくれることが多いという。

シェア空間ならではの、予期せぬ出来事もあったそうで…
「ほかの人が誤って釉薬を混ぜちゃって、色が変わってしまったり、割られちゃったりということも、ありました (笑)」

ハプニングにもくじけず制作活動を楽しみながら進められるのは、「シェア空間にいることで得られる人との繋がりやきっかけが、とてもかけがえのないものだからと」と笑顔で話してくれた田川さんがとても印象的でした。

陶芸家 田川亞希さん

 

Makers’ Base

http://makers-base.com/

「モノ作り」のためのシェア空間。木工、デジタル加工、金工、テキスタイル・縫製、陶芸の各分野ごとのフロアに分かれており、作家として制作活動をするほか、仕事帰りや休日に「モノ作り」を楽しむ、といった多様な使い方が可能。

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